キャノンデール ハビット HT2

キャノンデール ハビット HT2


2024年 02月 09日

去年の夏頃にはキャノンデール・ジャパンさんからお借りしていたのですが、ようやくちゃんとトレイルで乗ってきたのでファースト・インプレッションをお届けしようと思います。

こちらが届いた直後の動画です。

グラベルバイクとして河川敷を走ってみた動画です。

距離20kmで獲得標高900mほどだったので、かなりしっかり走りました。久しぶりのMTBライドで、久しぶりのハードテイル、フラットペダルにややウェット路面という条件で緊張したのですが、まず1本目にトレイルのピークから下り始めた瞬間に感じたのはドロッパーポストの120mmというドロップ量への不満です。正直、あと30mmは欲しいです。街中で走っている分には気にならなかったのですが、斜度がある状態でケツを引く時にサドルの存在が気になりました。上の写真が完全にドロッパーポストを下げた状態ですが、ずいぶん高く見えてしまいます。

最初の直線が比較的ハイスピードなのですが、130mmトラベルのJUDYが思ったより遥かに良い仕事をしてくれます。低価格帯のフォークなので、セッティングをしようと調整しても自分が望むような動きにはならないのですが、それでも十分なレベルだと思いました。最近のフォークはすごいのです。

コーナーで減速をする時に思ったのはタイヤの素晴らしさです。YouTubeでも言ってますが、マキシスのミニオンとハイローラーの2.5"幅で出荷されています。このド定番に間違いが起こる訳がありません。ブレーキレバーを人差し指で引けば、HTと言えどもちゃんとタイヤが地面を噛んで減速してくれます。マウンテンバイクはタイヤが多くを決めてしまう言ってもいいでしょう。そのタイヤにケチっていないのはキャノンデールの良心です。

 マイクロシフトの変速系ですが、ややトルクを掛けた状態での変速に難はありますが、チェーン落ちの気配は一切なく、これは河川敷を走った時と変わらず良い印象でした。ただ、専門店の方に聞くと、同社の変速系は新品の時なら高い性能を発揮するものの、使い込むとガタが出てきて性能が急激に低下して修理もできないとか。そうなると思い切ってシマノに変えてしまう方がいいみたいです。

その後、2本目、3本目と徐々にスピードを上げて行きましたが、ほぼ自分のバイクのように違和感なく乗れるようになりました。このバイクはMサイズなのですが、おそらくLにサイズアップしてハンドル幅を780mm程度まで長くするともっと安定感が出て高速で怖くない、つまり自分好みになると思うのですが、現状のMサイズでもほとんど問題ありません。

まとめると、このモデルは定価22万円とこのご時世では格安と言える価格です。もしMTBに乗りたいと思うなら、まずこれを買って欲しいです。間違ってもスカルペルHTに50万円を費やしてはいけません。なら51万円のハビット3を買う方がよっぽど安全に楽しめるのですが、ロードバイク経験者はなぜかスカルペルHTを買ってしまうのです。

かつてこれをtwitterに書いて各所からなぜか怒られたのですが、スカルペルHTみたいなバイクは完全なるレースバイクです。速く走ることに特化しているので、タイヤさえもブロックが低く、転がりが軽いタイヤがついています。完全にドライならそれなりにグリップするのですが、少しでもウェットになると恐ろしくグリップしないタイヤになるので、ライドに行けるコンディションがかなり限られてしまいます。もしライドに行っても、ズルズルとタイヤをロックして路面を痛めるだけです。

つまり、スカルペルHTは低グリップの路面でもバイクを前に走らせることができる上級者向けのバイクで、これに乗ってもMTBの技術を取得するのが相当困難です。プロのXCO選手だってテクニック向上のためにはトレイルバイクやエンデューロバイクに乗っていますので。

なので、まずはこのハビットでMTB入門して、ハイグリップタイヤでバイクを倒したり、路面をグリップする感覚、滑る感覚をしっかりと身につけてから、リアのタイヤだけ少しトレイル向けの転がりの良いモデルに交換するなどすれば、平地や登り、舗装の走りも少しは軽くなります。FTPというのは数ヶ月も自転車に乗らなければ地を這うような数値まで落ちますが、MTBのテクニックというのは一度取得すれば、ほぼ忘れることがありません。昔ダウンヒルやってましたおじさんが復活するとすぐに速くなるのはそんな所に理由があります。

MTBはその派手なイメージとは異なり、実際には地味に日々の練習をしないとうまく走れないスポーツなので、ショートカットはありませんよという話です。

しかし22万円でこれだけ走って、見た目もカッコいい現代的なジオメトリーを持つバイクが買えるなんて良い時代です。これを買って山でシバき倒して、フォークからオイルが吹いたり、RDがダメになったり、タイヤを交換する時期が来る頃には、それなりに乗れるようになると思いますよ。

キャノンデール ハビットHT
https://www.cannondale.com/ja-jp/bikes/mountain/trail-bikes/habit-ht

ブログに戻る

コメントを残す

コメントは公開前に承認される必要があることにご注意ください。