タイヤで感動しました

タイヤで感動しました


2023年 07月 10日

詳細はYouTubeの動画を見て欲しいのですが、開催中のツールでポガチャルが実測でフロントに31.3mm、リアに32.2mmを採用していました。タイヤはコンチネンタルのGP5000TT TRという軽量な決戦用タイヤで、恐らくメーカーの表記はフロントが28C、リアは30Cになるようです。

ちなみにGP5000TT TRの28Cは国内に導入されていて、定価が17,000円/本という衝撃プライスで、30C表記は今後発売になると思われます。

マウンテンバイクでは前後で違う幅だったりトレッドパターンを使うことは至って普通なのですが、ロードレースの世界ではあまり聞いたことがなく、これは今後のトレンドに成り得ると思って早速試してみした。ちょうどリアが減っていたのです。

現代のロードバイクに於いてタイヤのサイドに書いてあるサイズは参考程度にしかなりません。リムの内幅、フックあり/なしで大きく変わります。ただ、ポガチャルは僕が使うのとまったく同じENVE SES 4.5を使っていて、内幅25mmのフックレスということになるので、おおいに参考になります。

ちなみに、僕はずっとパナレーサーのアジリスト TLR 28Cを使っており、実測タイヤ幅は29.7〜29.9mmになります。つまり、表記サイズより2mmほど太くなります。運用空気圧はフロントが3.7気圧、リアが3.9気圧あたりに落ち着いており、最近はこれで特に不満なく走っていました。

早速交換して雨の中を走ってきました。夏の雨なら走りに行く気になるのがディスクロードです。リアのアジリストTLRを28Cから30Cに交換したので、実測タイヤ幅はフロント29.8mm、リア31.9mmです。空気圧は体重73kgで驚きのフロントが3.7気圧、リアが3.5気圧です!

TLRのタイヤが太くなればなるほど使用する際の空気圧が低くなり、実際の運用が楽になります。25Cならおそらく僕の体重なら5気圧前後になるのですが、ENVEの指定するリムの最大空気圧は5.5気圧で、あまりメンタル的によくありませんし、相性次第では数日乗らなかったらエア圧が下がって加圧しないと乗れないので面倒です。3.5気圧で運用するTLRは間違いなく楽です。

さて、リア実測31.9mmの乗り味ですが、最高の一言です。マウンテンバイカーの方には伝わると思いますが、ハードテイルからダウンカントリーに乗り換えた感じです。体重が掛かる、そしてパンクしがちな後輪だけ太いタイヤを使うのは理にかなっており、一番わかりやすかったのは踏切を通過する時でした。フロントは今までも、そこそこな速度で侵入しても問題なかったのですが、常に後輪にはリム打ちの恐怖を抱いていました。しかし、30Cはまさにサスペンションがあるかのような安定感です。

また、今回は試しに3.5気圧にしてみましたが、±0.2気圧のウィンドウで調整できそうな懐の広さを感じます。つまり、セッティングの幅が広いです。山の中は雨でしたが、ブレーキングやコーナリングの安心感も絶大で、僕は今後30C以下のタイヤを使うことはないでしょう。

30Cのディスアドバンテージですが、ダンシング時に顕著です。すこーしだけタイヤが潰れているような感じがするので、掛かりが悪いように感じる人はいるかもしれません。ただ、ダンシングしてる時間なんて僕ならライド時間の5%未満に違いないし、残り95%がマジック・カーペットになるので無視できる些細なことですね。

という訳で、今後はフロントが28C、リアが30C表記のタイヤがトレンドになりそうです。ただし、リムは最低でも内幅21mm以上、理想は25mmでフックレスがおすすめです。内幅21mmでフック有りでも使えるとは思いますが、実際に使用する空気圧はもう少し高くなってしまうので、TLRの美味しい所を味わうには25mm/フックレスは必須かな、とさえ思います。

こうなるとGP5000TT TRをフロント28C、リア30Cで使ってみたいですね。30Cは未発売の上、前後2本で34,000円と知るとちょっと腰が引けますが。いまAmazonで見たら、アジリストTLRの30Cがタイムセールで5,880円なので、まずは低圧で使うTLRの良さを知るにはこれで十分素晴らしいです。ぜひお試しください。

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