Festive500

Festive500


2022年 12月 26日

Festive500というのはRaphaが始めたキャンペーンなのですが、すでにRaphaが起源であることは忘れられ、サイクリストのための、普遍的な年末の風物詩になっています。年末というのは寒いし、忙しいからわざわざ自転車に乗らなくていいと考えられていたのを、適切な装備で走れば大丈夫ですよと提案し、Stravaと組んで距離を競う要素を盛り込んで、サイクリストを野に解き放ったのはRaphaの偉大な功績の一つです。

2013年に521kmで一度だけ達成しているのですが、当時の参加者は25,000人、今年は10万人を超えています。シクロクロスで忙しかったり、ロードバイクへ興味を失ったりで最近はずっとFestive0だったのですが、今年はエアロードを購入したのと同時に、Raphaのすごいジャージを購入して機運が高まっていたので、既にDay2まで終えています。

Day1は前日雪だったようですが、マージン多めの装備だったため全然寒くなく、調子に乗ってずんずん北上して峠を越えると雪国でした。久しぶりにこのRaphaの耳付きキャップを出してきましたが、良かったです。シクロクロスをやってて思いましたけど、頭を冷えるとパフォーマンス、判断力が落ちるし、目がおかしくなって視界が歪んでくることもあるんですよね。なので頭と首周りの保温は大事です。あとAirPodsが落ちない。

 さすがにここは乗っていけなかったです。SPD SLで雪の上を歩くとクリートに詰まってペダルが全然入らなくなるという知見を得ました。

アジリストTLRの28Cでもこれくらいの斜度でコーナーがなければ余裕で乗っていけます。微細なペダリングでのトルク掛けがコツです。この日、ここを走ったサイクリストは僕だけだったようですね。117km/1,400mアップにて終了。

Day2は昼過ぎまで自宅でダラダラしていたのですが、暖かそうなので3時間だけ走りにいっちゃいました。62kmで600mアップで終了。五月山の秀望台は映えスポットになっていて、最近は若い女性がTikTokやらインスタやら撮影しています。下から登ってくるとゲロが出るくらい辛い場所です。

という訳で本日はDay3ですが月曜日なので一応仕事をしています。今日はコミュートだけの移動になるのですが、3日間で180kmはまだまだ油断ができません。

2日走っての感想は「GORE-TEXインフィニアムのジャージすごい」です。下にサーマルベースレイヤーだけで雨、雪が降るようなコンディションでもまったく問題ありませんでした。ただ、ジャージ自体にインサレーションがなく、同時に保温性もほぼないので回遊魚の如く走り続けることになります。例えば途中ランチで小一時間休憩を取る、おしゃれなカフェに行く、そんな用途には向いていません。店から出た瞬間に凍死です。制御棒をすべて抜いた原子炉のように、ずっとペダリングして熱を生み続ける必要があります。なので出発の段階で補給食を持って、走りながら食べるのがいいです。

ある程度の強度を保ちながら走っている分には、ほぼ夏の装備と同じレイヤリングなので、ウィンタージャケット独特のフィッティングの悪さ、バタつき感もなく、長距離を走るなら明らかに空力の違いを生みます。36,000円と高価なジャージではありますが、Festiveのマイレージは金で買えるとも言えます。

そもそもこのジャージはGORE-TEX素材で防水製があり、ジャージと名乗っているものの、レインウェアとしての機能もあるので、これで1枚で真冬をしのげると考えると安いです。実際、Day1は雨も雪も降っていたし、雪解け水を背中に跳ね上げながら走るという過酷な状況でしたが、すばらしい撥水性を見せてくれました。

そんな訳で500km達成まで残り5日間です。とは言え、そこまで気負いもないので、寒かったり飽きたら迷いなく止めます。それくらいの気概が達成の秘訣かと思いますので、みなさんも頑張り過ぎず、怪我なく年を越しましょう。

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