PINNDの取扱を開始します

PINNDの取扱を開始します

投稿日 2024/10/22

PINNDはContract Solutionsというスコットランドのクーパーという小さな街に本拠を置く、家族経営で従業員50人ほどの会社が手掛けるブランドです。2006年に設立され、航空宇宙、軍事、防衛、モータースポーツ、衛星技術といった高精度が求められる産業向けにCNC加工を提供しています。

この会社がコロナ禍に自転車パーツの入手が困難になった時、自ら製作することを思いつき、2021年に立ち上がったのがPINNDです。まずはフラットペダルからスタートし、2023年からはeBike用のクランクもラインナップに加えました。eMTBはバイク自体の重量があるためサグを大きく取るとクランクを岩や木の根にヒットさせることがあり、これが大変危険です。現在は一般的に165mmが標準装備されることが多いですが、155mmや145mmに交換してグランドクリアランスを取るのがトレンドになっており、特に145mmに関してはマーケットに存在するeBike用のクランクとしては最も短いものです。

このチャンネルが工場を訪問しています。

航空宇宙に携わる会社らしく、ペダルも大変ユニークです。PINND CS2+ ペダルにはスピンドルにベリリウム銅を採用しています。この素材は銅に数%のベリリウムを加えた合金で、非常に高い強度を高度を持ち、まさにペダルに最適な素材なのです。また、防爆・非磁性なので火花を嫌う現場では防爆工具の素材として使われています。航空宇宙産業では構造部材としても使われる素材なので、まさに本業で得た知見を注ぎ込んだ製品です。

PINNDでは現在マシニングセンターの調整のため生産が止まっており、あと3週間で完了すると聞いています。155mm長のクランクなど多くの人気モデルが欠品していますが、11月末頃にはお届けできると思います。10月28日19時までプレオーダー期間を設けますので、それまでにご注文頂いたご注文は11月末頃にお届けできると思います。興味をお持ちの小売店様はご連絡を頂ければB2Bアカウントを発行します。eMTBを多数販売されている小売店様、特にTREKのRailシリーズを多く販売しているショップ様におすすめです。

参考までに、シマノボッシュ用はほぼ同数の売れ行きだそうです。最も売れているモデルはブラックの155mmでほぼ同数で145mmになるそうです。個人的にも最近よく乗っているRAIL 9.7にボッシュ用の155mmをインストールしようと思っています。実はRAIL 9.7に乗って7月に大転倒してからようやく体も治ってきたのでライドを再開したのですが、弱りきった体ではTREKが推奨するサスペンションセッティングが固すぎて乗れたものではなかったのです。そのため大幅にサグを多めに取って乗っていたのですが、そうするとべダルやクランクを容赦なく岩や根っこに当てててしまうのです。1度などはあまりに強烈に当ててしまったのでクランクが曲がったと疑い、交換するために新しいクランクを物色していて出会ったのがこのPINNDでした。

最近はようやく体力も戻ってきたのでTREKの推奨値に近いセッティングで乗っていますが、155mmのクランクに交換することでさらに10mmのグランドクリアランスを得ることができます。eBikeであればショートクランクに交換するデメリットはほとんど存在せず、今後は145mmもしくは155mmが標準になると思われます。

この動画を見て衝撃を受けたのですが、自分のバイクと同じモデルでここまで重量を感じさせないライドができるのです。eMTBの重量を言い訳にするのはもう止めます。PINNDのラインナップをぜひご覧ください。

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