投稿日 2023/09/04
前回のエントリで予告した通り、MADEに行ってきました。かつてはブログで海外出張の模様を克明に書いていた時期もあったのですが、ソーシャルの隆盛とブログ文化の衰退で最近はあまり事細かに残すことも無くなったのですが、久しぶりに出張記を残そうと思います。
Xで文句を書きまくっていたのですが、最近のエアラインはサービスの締め付けがひどくて、スターアライアンス・ゴールドでも窓/通路側は+2,500円を要求されます。結果的にプレエコにアップグレードされましたが、それでも真ん中のシートです。
シアトル・タコマ国際空港のハーツでレンタカーをピックアップしようと思ったら、70分くらい待ちました。アメリカ人は凄いと思うのが、一切文句を言わないことです。日本なら声を荒らげて暴れる人が登場しそうなものですが、そんな人はいません。窓口自体は15くらいあるのですが、働いている人が3人しかいなくて、休憩時間とかシフトが終わると容赦なく退席するので2人体制になります。アメリカで試されるのは忍耐力です。
空港から即タイガーマウンテンへ。ここは僕が2021年に鎖骨を折ったトレイルシステムで、その現場を確認しようと思ってやってきました。駐車場でEVOCを開いてバイクを組み立てます。
結果的に、初日から最高のトレイルを走ることができました。こちらにログがあるので、シアトルに行く方には最高におすすめです。アメリカのよくできたトレイルは絶対そうなのですが、上りにフローがあり、そこそこの獲得標高になるのですが、疲労感を感じさせないまま気がつけばピークに到達しているという感じです。当然、下りにフローがあるのはいわずもがな。フィニッシュすると満足してしまい、骨折現場には行かずこの日は北上してベリンハムへ。
誰得情報ですが、ベリンハムへMTBトリップする際にはBay City Motor Innがおすすめです。安いし、部屋はそこそこ綺麗だし、浴槽があるし、朝飯付きだからです。今のアメリカで朝からレストランに入って食事すると3,000円くらい掛かりますからね。
前回は雪で怖くて行けなかったラダーも走ってきました。
2年ぶりの訪問と思うのですが、ラダーやジャンプなどが増え、さらに整備が行き届いていて、まさにベストシーズンでした。調子に乗って怪我しないよう、自制が求められます。
今回のトリップで新しい試みとして、ブレーキを引く指を人差し指だけにしてみました。この30年間、2本の指で引いてきたのですが、これはカンチブレーキ時代の名残で、ディスクブレーキ化で制動力も格段に向上した今、ワンフィンガーでブレーキレバーを引いて、残る3本の指でしっかりとハンドルバーを握る方が絶対に良いに決まっています。
この日を通じてワンフィンガーでブレーキを引いた感想としては、制動力は必要にして十分なのですが、自分の予想と実際の効きに少しだけ乖離があるので慣れがやや必要なのと、ブレーキレーバーの位置を調整してワンフィンガー前提のポジションへ変えた方が良さそうです。ここだけクリアになれば、ハンドルを握る指が1本増えた効果は大きく、腕が疲れにくい、上体で抑え込めるのでラインがブレないなど利点が多そうです。何かを変えてみるのに遅すぎることはありません!
YOU ARE NOT ALONE. IF THERE ARE TREES.
ベリンハムは僕が今まで行った世界中のトレイルシステムの中でも、トレイルアート(正式な名前は不明です)が最も数多く存在する場所です。それくらいマウンテンバイクというアクティビティが認められているという証左ですね。
あと、もう一つ気づいたのはドッグボウル。ベンチがあるような休憩地点には犬に水を与えるためにボウルがあちこちに置いてありました。MTB文化が豊かすぎて、トレイルドッグ文化まで発展しています。確かに、ボウルを持って走るのは邪魔だし、とても理にかなっていますね。
ライド後はメキシカンです。今のアメリカで外食は本当に高いので、安く、しかも美味しい食事を手軽に取るにはフードトラックがおすすめです。Google Mapsで"food trucks"か"food carts"と検索して星4以上の高評価な所に行けば間違いありません。
この後は当然、Aslan Brewingです。同じ地元のEVILとコラボしたIPAが繋がっていました。日本では自転車とアルコールの喰い合わせが悪く、いわばご法度なのですがアメリカでは逆です。いけてるMTBブランドは関係の深いブルワリーの1つや2つはあるもんです。
ベリンハムのダウンタウンはコンパクトですが、良い感じです。明日からここに移住しなさいと言われたら喜んで引っ越しします。なんせ良いトレイルとビールがありますから。問題は寒い冬でしょうか。ジル・キントナーはベリンハム在住だったと思います。