ラファ エクスプロア プレステージやくらい

ラファ エクスプロア プレステージやくらい


2022年 08月 29日

乗る練習クルーラファ エクスプロア プレステージやくらいに参加してきました。

レンタカーを予約するのを忘れていて、前日に予約したらロケバスみたいなやつしか残っていなかったです。

 社会見学でハヤサカサイクルさんに行ったのですが、度肝抜かれました。4フロアに在庫がパンパン。Raphaもずらっと並んでいて、大阪でさえ、もうこんな在庫を積んでいるお店はありません。東京でさえないかも。改めて在庫とはパワーだと感じました。パワー!!!

タイヤは前後パナレーサー・グラベルキングSS 38Cです

今回はラファとして初めての試みで、グラベル率47%というグラベルを主眼に置いたプレステージだったので、バイクもそういうセットアップにしました。というのは、グラベルを長時間走るとあらゆるボルトが緩んで思わぬトラブルが発生するのは、初めてアメリカでグランデューロに参戦した時に痛いほど分かったからです。

なので、サドル下にツールロールを取付するのは、振動でどこかに飛んで行くことが予想されたので、ボトルケージに刺して、ラバーのストラップで強く締めました。涼しいのでロングボトル1本で大丈夫だったおかげです。また、RUDYのエア圧も足して、同時にタイヤのエア圧もシーラントを追加した上で、リム打ちを嫌って高めにしてみました。

今回は距離120km、獲得標高2,500mもあると、グラベルの走破性があるのは当然として、そこそこバイク自体と走りの軽さ、同時に空力性能も求められるため、ハンドルバー・バッグやフレームバッグ、サドルバッグは色々とリスクがあると感じて補給食やカメラなどは載る練習ジャージの背中に詰め込みました。このジャージは伸縮性が高いので無限に荷物が詰め込めて重宝します。

この日のため伊勢まで自走したり、ちゃんと足を作って、バイクも仕上げたのですが、結果的にコテンパンにされました。エントリーは28チームでAM5:00からスタート、我々乗る練習はAM5:40の21番手スタート。天気が悪いことは予め分かっていたので、装備的には全く問題が無かったのですが、濡れてしまった路面はどうしょうもありません。

📸 nb

最初の30kmで標高590mから標高360mまで下る高速グラベル、標高570mのピークから標高100m辺りまで一気に下るグラベルというよりは、ひと昔前のMTB XCOレースを思わせるドロドロのシングルトラックがあり、しかも小枝が大量に落ちていて、綺麗に踏み越えないとタイヤが滑るというトラップになっており、僕はまんまと小枝というにはそこそこ大きな木の枝がRDに挟まってRDのケージが破損、スポークも曲がってホイールがフレフレ、第1チェックポイントに到着した時にはバイクが既に大ダメージを被っていました。

なんとかケージとエンドを曲げ直して復帰しましたが、カセットのロー側2枚が使えない状況で残り90km。しかし、ピーター・ステティナも言ってました。グラベルとはダメージコントロールです。山場は越えたと割り切って進むことにします。実は、チェックポイントに到達した順位は5番目だったので、他のチームをゴボウ抜きした計算。つまりRDがちょっと曲がって2枚使えなくなっただけで、非常に順調だったのです。

 

📸 nb

こちらはチェックポイント2に到達した時。こういう心境です。80km地点辺りではなんてことのない舗装の下りでリアタイヤの数カ所からシーラントが吹き出し、ダイナプラグを刺したものの漏れが止まらず、おとなしくチューブを入れています。ダメージ・リミテーションだと心を無にして手早く終えたのでロスは少なかったのですが、これも今考えるとエア圧が高かったのが原因だと思います。リム打ちを嫌って高めにしたセッティングが結果的にトレッドを痛めつけてしまったのです。リム打ちの兆候はまったく無かったので、もう少しエア圧を下げて、タイヤ全体で衝撃を吸収する設定にすれば防げたでしょう。

不要なパンクは発生させてしまいましたが、不思議なもので、ロー側2枚が使えないということはその分重いギアを踏みます。なので、結果的に速く走れるということで、ペースは決して悪くなかったです。

 最後は絶景を見ながら気持ちの良いグラベルを下ってゴール。コースクリエイターはこの風景を見せたかったんだろうなぁと思います。nb君のドローン映像をお楽しみください。

結局は9時間57分で6番目のフィニッシュでした。通常のプレステージは7時間くらいでトップのチームがフィニッシュするそうですが、今回は9時間。我々で10時間くらいなので、いかに過酷だったのか分かります。

三方五湖にしても、三条にしても、最近のプレステージは楽とまでは言いませんが、少なくともパンクやメカトラらしいものには全く遭遇せず、ドラマらしいドラマは無かったのです。これもひとえに現代のグラベルバイクに乗っているお陰なのですが、ある意味バイクの性能がプレステージというイベントを楽々と受け止めるキャパシティを獲得してしまった故です。

しかし、今回は違いました。25Cのリムブレーキでプレステージを走っていた時代の過酷さが戻ってきたような感覚があります。バイクの進化と共にバイクイベントが進化した瞬間に立ち会いました。とりあえず落車などもなく、素手で走ったので手の指紋が薄くなった程度の体のダメージですが、バイク自体のダメージが強烈なので次戦ニセコグラベルに向けて早急に修理します。

枝を巻き込んでスポークが曲がってしまったGRX(WH-RX870)の新型ホイールですが、振れてしまった状態でも問題なく残り90kmを走破しており、前輪に至っては振れさえありません。ペアで1,460gという重量でここまで強度が出せているなら、価格が倍以上するENVEのARと比べても空力以外は遜色ありません。ニセコではエア圧をやや下げて使ってみたいと思います。

 

 東北のグラベルは凄いです。本州でここまでグラベルをふんだんに取り入れたルートが引けるのは驚きだし、やくらいのエリアではまだまだ無限に他のバリエーションも組めるそうです。ニセコと同じく、年に1度くらいは訪れたいエリアだと思いました。ログを貼っておきますので、皆様も走ってみてください。最初の30kmだけ走れば大満足すると思います。

 

本日から乗る練習 x Pake®︎『IN CASE OF EMERGENCY』が発売です。また、このオンラインストアも8月31日までリニューアルを記念して10%オフです。ご注文お待ちしております。それではこの週末はニセコと札幌でお目にかかりましょう。

頑張ってくれたキャニオンのグリズル・サスペンション。グラベルの下りでドロッパーポストを下げたらスピード出過ぎで焦りました。近日YouTubeでも動画を公開予定です。ご期待ください。

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